「ただの疲れ目」だと思っていた
当時の僕は、コードやデザインが見づらくなっても、「年齢的に老眼かな」くらいに考えていました。
でも今振り返ると、Web制作で目を酷使する毎日が、異変に気づきにくくしていたのだと思います。
違和感が出始めたのは、40代前半。
手術の半年前くらいからでした。
最初は、本当に些細な変化です。
モニターやスマホを見ていると、以前より文字が追いづらい。
読書中も、なんとなくピントが合いにくい。
さらに、少しまぶしさを感じることも増えていました。
ただ、その時点ではまだ普通に仕事はできていました。
だから僕自身も、
「疲れ目かな」
「そろそろ老眼かもしれない」
その程度にしか考えていなかったんです。
今思えば、この“少しずつ進む感じ”が一番やっかいでした。
急に見えなくなるわけじゃない。
だから、毎日仕事をしていると変化に慣れてしまうんですよね。
昨日と今日を比べても大差はない。
でも、数ヶ月単位で振り返ると確実に見え方が変わっている。
それでも日常は普通に回ってしまうから、「まだ大丈夫」と思ってしまう。
Web制作は、とにかく目を使う仕事
Web制作の仕事をしていると、1日中モニターを見続けます。
コードを書く時は、VS CodeやCursorの細かい文字を長時間追い続ける。
Figmaでデザイン確認をしていると、細部を凝視する時間も長い。
しかも、仕事以外でもスマホを見る時間が長い。
調べ物をする時も画面。
SNSを見る時も画面。
気づけば、起きている時間のほとんどをディスプレイ相手に過ごしています。
だから当時の僕は、
「単純に目を酷使しすぎているんだろう」
そう思っていました。
実際、Web制作者にとって“目の疲れ”は日常なんですよね。
多少見づらくなっても、「まあ仕方ないか」で済ませてしまいやすい。
特に制作の仕事って、納期もあります。
「ちょっと目が疲れてる」くらいでは止まれない。
案件が重なる時期なんかは、朝から晩までずっと画面を見続ける日も普通にあります。
だから、“異変”より先に、“慣れ”が来てしまうんです。
一番違和感があったのは「疲れ方」
夜になると少しまぶしさを感じることもありました。
でも、それ以上に違和感が大きかったのは、“疲れ方”でした。
以前と同じ作業量なのに、夕方以降になると目の奥が異常に重い。
集中力も落ちる。
モニターを見ること自体がつらくなる。
「なんか前と違うな…」
そんな感覚はありました。
特に夕方以降になると、画面を見続けるのがしんどい。
コードを書いていても、いつもより集中が続かない。
デザイン確認をしていても、細かいズレを見るのがつらい。
以前は何時間でも平気だった作業が、少しずつ負担になっていました。
でも、忙しいと人って理由を作ってしまうんですよね。
「寝不足かな」
「今日は疲れてるだけかも」
「最近ずっと案件詰まってたしな」
そんなふうに、自分の中で勝手に納得してしまう。
それでも、まだ仕事はできていた。
だから「そのうち眼鏡を変えればいいか」くらいに考えて、しばらく様子見を続けていました。
今振り返って思うこと
Web制作のように、日常的に目を酷使する仕事ほど、「いつもの疲れ」と異変の境界が曖昧になりやすいのかもしれません。
毎日モニターを見るのが当たり前だからこそ、変化に気づきにくい。
僕自身も、完全にそうでした。
特にフリーランスや一人制作だと、自分の体調を後回しにしやすいと思います。
休めば遅れる。
止まれば売上も止まる。
だから多少無理してでも進めてしまう。
でも、目って仕事道具そのものなんですよね。
当時はそこまで深く考えていませんでしたが、今になって思うのは、「もっと早くちゃんと検査しておけばよかった」ということです。
もし今、以前より見えづらさを感じていたり、妙な疲れ方が続いているなら、一度ちゃんと診てもらうのは本当に大事だと思います。
特にWeb制作の仕事は、「多少無理しても続けられてしまう」のが怖いところだと思います。
完全に見えなくなるわけじゃない。
まだ作業はできる。
だから後回しにしてしまう。
でも、その“まだ大丈夫”が続くうちに、少しずつ負担は積み重なっていく。
僕自身、あの時はまさか手術までいくとは思っていませんでした。
だからこそ今は、昔よりも「目の違和感」を軽く見ないようになりました。
長時間モニターを見る仕事をしている人ほど、定期的に目を休めたり、ちゃんと検査を受けるのは本当に大事だと思います。
Web制作って、体ひとつで続ける仕事です。
手首もそうだし、肩や腰もそう。
でも、その中でも“目”はかなり重要な仕事道具なんですよね。
だからもし今、「最近ちょっと見えづらいな」と感じているなら、単なる疲れ目で片付けず、一度ちゃんと見てもらうことをおすすめします。
